説明

2012年6月2日 土曜日 → 6月10日 日曜日


茶室:上林 壮一郎「ハナノネ」「すきま草」

茶室はプロダクトデザイナーであり京都造形芸術大学 准教授の上林 壮一郎さんの展示です。
茶室の空間が凛とした空気で満ちています。と、同時になんとも茶目っ気たっぷりの楽しい設え。
相反す気配が見事に同居しているようです。


すきま草:畳と畳の隙間から植物が生えてきているイメージを想起した。すきま風というように日本家屋は「すきま」でできている。つまり外の世界へ繋がっているのだ。よく見ると、紙でできた葉の後ろに生花が生けられ、生けられていると思った葉は、生花のための器だったことに気づくだろう。




ハナノネ:ブロックのように連続した組み合わせ自由な花器であり、花器自体も定まった形はなく変幻自在である。根は、植物の体を支える骨格であり、骨になるとは土に帰ることである。そしてこの花器の境界もあいまいに旧柳下邸の空間に溶け、融合するための器となる。